平成25年度「卓越した技能者・現代の名工」 
本日は、東小松川4-29-21で和裁のお仕事をしている、畑山ミヨ子さんにお話しをお聞きしました。
畑山さんは下 記の技能資格や表彰を受けられています。
今回「卓越した技能者・現代の名工」の表彰を厚生労働省より受賞しました。
全国で150人、東京で1人(仕立職)の表彰です。
  東京商工会議所和裁1級
  職業訓練指導員
  国家検定1級和裁技能士
  東京都知事感謝状
  東京都優秀技能者(東京マイスター)
  全技連マイスター
  江戸川区功労賞
  
 

畑山さんは、昭和22年現在地で生まれ育ちました。小学生の時から裁縫が得意であり将来は家庭科の先生になりたかったそうです。それで好きなこの道に入りました。専門学校で1年勉強し た後、5年間の修業を経て独立し現在に至っています。仕事量も当初から多く夜遅くまで仕事をしてきたそうです。最近は他業種同様、仕事が中国やベトナムに流失しているそうですが、畑山さんは昔からの着物は勿論、新しいスタイルの着物を創作しており仕事も減らず不況知らずの様です。現在若いお弟子さん(従業員)が8名おり指導をしています。優れた技術を持っている人のところには仕事も人も集まってくるのが良く分かりました。
お仕事の内容は畑山さんのホームページをご覧ください。

㈲ハタヤマ和裁さんホームページ・・・
http://hatayama-wasai.jimdo.com/
 
 
 
 
 

畑山さんのお子さんが仕事を継いでくれないのがちょっと残念そうですが、若い後継者が大勢おり、畑山さんの技能が受け継がれていくでしょう。「今の若い人は不器用な人が多いです。小学生の時から危ない等と言わないで針を持たせ裁縫を習わせないと、自分で服も縫えない、物を作れない人間になってしまう」と憂えていました。好きなことを仕事にして、手に職をつければ一生仕事ができる。とはいえとても大変なことです。これからも新しい和装の創作、後進の指導に頑張って下さい。
有難うございました。 取材日11月29日
 
 
 
 

  厚生労働省の技能功績の概要(厚生労働省HP抜粋)

着物を縫うだけでなく常に新しい素材と向き合って優れた技能を身につけてきた。特に、一般的に夏物として扱われる紗の生地に裏地をつけた冬でも楽しめる紗掛け袷・おしゃれ袢纏の作成や、一反のまま裁断せずに仕立てるため大人になっても仕立て直しが出来る裁ち目なし子供祝着を創意工夫して仕上げる等、着物縫製に優れた技能を有している。また、長年にわたり技能検定委員や各種講習会の技術指導員を務める等広く和裁技術の普及と向上に貢献し、後進の指導育成に尽力している。


    ラジオを聴きながらのお仕事、でも失敗は許されないので聴いてはいないのでしょう。